中古の賃貸物件と新築の賃貸物件のそれぞれのメリットとデメリット
新生活に向けて、新しく一人暮らしを始めるという人も多いのではないでしょうか。
新生活をするうえで必ず行わなければいけないのは自分が生活するための部屋探しです。
賃貸物件には大きく分けると新築物件と中古物件があり、それぞれメリットやデメリットがあります。
自分にとってより良い物件を見つけるために新築物件と中古物件のメリットとデメリットを把握しておきましょう。
新築物件のメリットとデメリットをチェックしましょう
新築物件に住むことの最大のメリットと言えば、まだ誰も住んだことがない部屋に住むことができる、ということではないでしょうか。
新築物件ですから建物自体も建築されたばかりで風雨にさらされていないため外観は綺麗ですし、マンション内の設備に関しても使用感がほとんどないので手すりが錆びているといったこともないでしょう。
そしてもちろん室内も今まで使用されていないので壁紙は汚れたりしていないですし、フローリングがへこんでいるといったこともありません。
そしてもう1つ、最新の設備が備わっているということも新築物件に住むうえで忘れてはいけない大きなメリットです。
特に一人暮らしの女性にとって防犯設備が充実しているかどうかは安全に生活を送れるかどうかを大きく左右する大事な要素です。
ドアがオートロックなのはもちろんのこと、設備内に防犯カメラが設置していれば不審者をすぐに見つけ、対処してもらえますし、テレビ付きインターフォンがあればエントランス部分で不要な訪問者を完全にシャットアウトできます。
そのほかにも宅配ボックスがあればわざわざ郵便物が届くまで室内に待機する必要もなくなりますし、高級賃貸マンションの場合はコンシェルジュが常駐していてきめ細やかなサービスを受けることができるなど、最新のマンションには今までになかったような充実した設備が多数設けられています。
一方、新築マンションに住んでいると感じる最大のデメリットは家賃が高いといったことではないでしょうか。
特に設備が充実しているマンションほど、そのマンションの設備を維持するための維持費や管理費なども家賃と併せて高くなっていく傾向にあります。
そして新築賃貸物件の場合、入居者の募集をかけている時点ではまだ建物は完成していません。
実際に住む部屋を決めるうえで内見をするのはとても大切なことですが、部屋が完成していないと内見自体ができません。
多くの場合、モデルルームが設置されてはいますが、モデルルームを見学した場合と実際に部屋に住んだ場合では印象が異なったということもあります。
もう1つ特にお子さんと一緒に住む場合に注意しておいてほしいのがです。
新築物件は建材が新しいため、建材に散布した薬剤が残留していることがあります。
アレルギーを元々持っている人はそういった薬剤に含まれている化学物質によってアレルギー症状を引き起こすことがあります。
気になる人は新築物件に住み始めて1か月の間はこまめに換気をするように心がけましょう。
中古物件のメリットとデメリットチェックしましょう
一方、中古物件最大のメリットは新築物件とは真逆で家賃が安い、ということです。
家賃が安ければ毎月生活する上でとても助かるでしょう。
また家賃が安いということは、同じ家賃でも新築物件よりもグレードが高い部屋に住むことも可能です。
そして中古物件は単純に物件数が多いです。
ですからさまざまな条件で部屋を探すことができるため単純に選択肢が広がります。
特に学生が新生活を始める1月から3月にかけては新築物件に応募が殺到しやすく、新築物件にこだわっていてはなかなか部屋を見つけられないという事態に陥ることもあります。
しかし中古物件を選択肢に加えれば案外簡単に部屋が見つかるものです。
デメリットはやはり使用感がどうしてもある、という点ではないでしょうか。
新築物件と比べればやはり壁紙などには汚れが目立ちます。
そのほかの設備に関しても新築物件と比較すれば古いと感じることが多いのは否めないでしょう。
そして中古物件は虫が発生しやすいというデメリットもあります。
虫が苦手な人はこまめに燻煙材を使用して殺虫するなどの対策が必要です。
リノベーション物件を見つけましょう
使用感が気になるという人はリノベーション物件を探してみましょう。
リノベーション物件であれば室内の壁紙などや設備が大幅にリニューアルされています。
建物の外観に目をつむれば使用感は新築物件とほぼ変わりありません。
それでいて家賃は通常の中古物件よりも若干高い程度なのでとてもお得です。
賃貸を探している人のうち、特に若い年代では新築物件に絞り込んで部屋を探す傾向が強いです。
確かに新築物件は綺麗な部屋に住むことができたり、設備も最新のものが整っているなどメリットがたくさんあります。
しかしながら中古物件にも家賃が安いので選択肢の幅が広がるなどといったメリットがたくさんあります。
新築物件に固執して探すのは自ら選択肢を狭めているようなものです。
中古物件でもリノベーション済みの物件を見つければ部屋の使用感は新築の物件とほぼ変わりありません。
本当に自分が住んでいて快適な部屋を見つけたいのであれば、新築や中古にこだわらずに探すようにしましょう。